インド料理とネパール料理の違いを幅広く解説【違いはカレーだけじゃない】

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こんにちは、西尾悠太です。

この記事では

インド料理とネパール料理ってどこが違うの?

この疑問にお答えします!

早速ですが、次の二枚の写真を見て、どちらがインド料理、どちらがネパール料理か分かりますか?

 

 

India, Food, Indian Meal
  

   

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https://grrrltraveler.com/how-to-cook-nepali-dal-bhat/

 

一枚目がインド料理・二枚目がネパール料理です!

 

どちらもカレーを使ってそうだし、同じような食文化じゃないの?

 

結論から言うと、、、

インド料理とネパール料理は、同じ食文化を共有している部分もありますが、異なる点も数多く存在します

 

ここから詳しく説明していきます!

 

※インドは北部と南部で食文化が大きく異なるため、本記事で扱うインド料理は「北インドの一般的な家庭料理」に限定することとします。

 

この記事を読んで得られる知識
  • インド料理とネパール料理の共通点
  • インド料理とネパール料理の相違点
  • インド料理とネパール料理の文化背景
  • 代表的なインド料理とネパール料理

 

 

インド料理とネパール料理の違いの概要

 

Buffet, Indian, Food, Spices, Lunch, Restaurant

 

インド料理はインド独自の食文化が強いのに対し、ネパール料理はネパールの独自の食文化とインド・中国・チベット・東南アジアなどの周辺地域の食文化が混じり合っていことが特徴です。

 

インド料理とネパール料理がどちらもカレーを使用しているのは、南アジア地域全土の気候・土壌がスパイス栽培に適しているためです。

 

「ネパール料理がスパイスを使用するのはインド料理から影響を受けたからだ」と思われがちですが、実際にはネパールはインドと異なる独自のスパイス文化を形成しています

 

下の表で、インド料理とネパール料理の違いの概要についてまとめてみました。

 

  インド ネパール
主食  小麦  米
カレー  こってり あっさり
野菜  ペースト状 シャキシャキ
調味料・スパイス  多め  少なめ

 

 

インド料理とネパール料理のカレーの違い

 

brown powder on silver spoon

 

インド料理のカレーはトロトロ・こってりしているのに対して、ネパールのカレーはあっさりとしている傾向にあります。

 

このようなカレーの濃さの違いはカレー粉に秘密があります。

 

インド料理はカレー粉に多量・多種類のスパイスを使うのに対し、ネパール料理はスパイスの使用は控えめで、その代わりに(主にレンズ豆)が多用されます。

 

ネパール料理において豆は非常に重要な存在となっており、カレーだけでなくスープなどの他の料理にも幅広く使われています。

 

 

インド料理とネパール料理における牛肉

 

woman feeding cow

 

ヒンドゥー教において牛は神聖な存在とされています。

 

具体的には、雄牛はシヴァ神の乗り物、雌牛はクリシュナ神の従者という役割を担っています。

 

そのため、インドとネパールのヒンドゥー教徒は牛肉を食べません

 

インドとネパール両国ではヒンドゥー教徒が人口の約8割を占めるため、どちらの国の料理においても料理で牛肉が出る機会は少ないです。

 

※インドとネパールでは、牛は牛でも「水牛」は一般的に食用とされています。

 

ヒンドゥー教において、普通の牛は「神様の使い」であるのに対して、水牛は「魔神の使い」とされており、異なる種類の生き物とみなされているためです。

 

 

インド料理とネパール料理におけるベジタリアン

 

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インドとネパールにはベジタリアンの人々が数多くいます。

 

そのため、インド料理とネパール料理もベジタリアンのルールを考慮している場合が多いです。

 

しかし、インドとネパールでは、一般的にインドの方がベジタリアンのルールが厳しく、ネパールの方が甘い傾向にあります。

 

ベジタリアンのルールの強弱の差の理由には、ヒンドゥー教の経典(ウェーダ)の解釈の違いが挙げられます。

 

ネパール地域のヒンドゥー教はインドのヒンドゥー教にくらべ、食べても良いとされている食品の範囲や解釈が緩い傾向にあるのです。

 

ヒンドゥー教は、各地域の土着の信仰をひとまとめにすることによって成立した宗教です。

 

そのため、数あるヒンドゥー教の教義をどのように解釈するか、どれを規範とするかは地域や個人によって多様なのです。

 

 

代表的なインド料理とネパール料理

 

 

インドとネパールの食文化の特徴がわかりやすい料理をいくつか紹介します!

 

グラブジャムーン

 

画像元:https://www.kanro.co.jp/sweeten/detail/id=853

 

「世界一甘い」と言われているインドのお菓子です。

 

小麦粉・砂糖・ミルクを合わせた生地を丸めて油で揚げ(この時点で激甘)、さらに激甘のシロップに漬けます。

 

濃い味付けはインド料理の特徴の一つだったね!

 

 

 

ダルバート

 

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https://grrrltraveler.com/how-to-cook-nepali-dal-bhat/

 

ネパールの代表的な家庭料理です。ダルは豆、バートは米を意味します。

 

カレーとごはん、豆スープに加え、様々なおかずがプレートにのせられている定食のような料理です。

 

ダルバートはネパール人の国民食的存在です!

 

モモ

 

dumpling dishes

 

ネパールのストリートフードの代表格です。

 

ひき肉(主に水牛)と野菜を小麦粉の生地で包んで蒸したり揚げたりしたものを、ソースに付けて食べます。

見た目からも分かるように、モモは中国の点心の文化がネパールに流入してきたことによって成立した料理です。

ネパールの食文化が周りの文化を取り入れながら形成されてきたことがわかるね!

 

  

最後に

 

この記事ではインド料理とネパール料理の違いについて、カレーにとどまらず、食文化全体に焦点を当てて解説しました。

 

実際にインドやネパールに渡航した際や、国内のインド料理・ネパール料理店に行った際に、ぜひこの記事で得た知識を生かしてみてください!

 

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